唾液の量が減って、口がいつも乾いてしまって、ヒラヒラする」と訴える患者様がいらっしゃいます。60歳を過ぎたくらいの女性に多い症状ですが、唾液の分泌量が加齢によって少なくなるからです。
そもそも、ごく普通に食べたり、何気なく会話ができるのは唾液が奥地を潤してくれているからです。唾液にはお口の中を綺麗に保つため自浄作用や、免疫作用、抗菌作用があるのです。この唾液が1日に約1.5リットルも分泌されています。この唾液の量が減ってくるのが「ドライマウス」(口腔乾燥症)なのです。
|
Q:
|
ドライマウスになるとどんな問題があるの?
|
A:
|
私達が普通に行なっていた、「食べる」、「話す」、「飲み込む」とったことがこんなんになります。唾液の量が減ると、清掃状態も清潔に維持することが困難になりますからむし歯や歯周病になりやすいです。そして、お口の中がヒラヒラするように感じたり、痛みを感じることもあります。
|
Q:
|
ドライマウスの原因は何?
|
A:
|
外傷などによって、唾液腺を損傷して唾液の分泌量が少なくなることもありますが、その多くは生活習慣や、加齢によって分泌量が減少することが原因です。またシェーグレン症候群や、エイズ、糖尿病、パーキンソン病などもドライマウスの原因になります。
また、ストレスの大きな現代社会では、様々な不安が原因になるとも言われています。
|
Q:
|
治療方法はありますか?
|
A:
|
内科的疾患の場合は内科医の先生とも相談して治療方法を考えていくことになります。
加齢による唾液量減少に対しては、まめに水を飲んでいただくこと、キシリトールガムをかんでいただくことなどで、唾液の分泌を促すことができます。また、口を大きく開けてゼツを前後上下左右にゆっくり運動させること。食前に唾液腺を優しくマッサージしてあげる事も効果的なのです。お悩みの方は、ご相談ください。舌の運動も、唾液腺のマッサージもご指導いたしますね。
|
にし歯科医院 院長 西 信太郎
|