痛い口内炎に困っています

口内炎の痛みはたまりませんね。ほんの小さな口内炎でも、食事ができないほどの痛みに苦労される方も多いのではないでしょうか。
口内炎は睡眠時間が足りない時、疲れが溜っている時、あるいはビタミンが足りない時にできると一般には言われます。原因を知って、治療法を知って、対策して口内炎になりにくい体になりましょう。

【口内炎の症状】

表面が黄白色で赤みを帯び直径5ミリほどのアフタが口唇や頬の裏側の粘膜や舌の先端に出来ます。食べ物や水、ジュースなどを飲んだだけでもとても痛く、食事をするのにも支障が出ることがあります。とくにさしみ醤油などが触れた場合はたまらない痛みですネ。通常は1週間ほどで完治しますが、それ以上の期間が治癒にかかるケースもあります。その場合は歯科医院に相談することが大事です。

【口内炎の原因】

一般的にはいろいろな原因が言われるのですが、残念ながら、原因が何であるかは未だに解明されていないのです。しかし、それらしい原因としてわかっているものを列挙すると次のとおりです。

  • 胃の具合が悪いとき
  • 体の免疫力が低下しているとき
  • 鉄分やビタミンBが不足している
  • 口の中の口腔細菌が活発に活動しているとき
  • 胃腸などの内臓障害があるとき
  • アレルギー・ホルモンの変調があるとき
  • 自律神経失調
  • 唾液の不足・口腔乾燥
  • 物理的な刺激(不適合な金属被せ物・不正咬合・食事中に噛んだ等)
  • ストレスや睡眠不足

人によって、独自の変わった原因がります。ある人はコーヒーを2・3杯飲むと間違いなく口内炎になるそうです。グレープフルーツやパイナップルが原因になるという方もあります。熱いものを食べて、粘膜をやけどしたら、しばらくして口内炎になってしまうという方もありました。抗生物質を服用している時にできやすい方もあります。

【口内炎の治療】

治療法として最も一般的な治療方法は、患部にステロイド軟膏を塗布することです。歯科医院では口腔内をきれいに清掃して、軟膏塗布をすることになります。その時は⑨に挙げてあるように、その粘膜に当たる部位に不適合な被せ物がないか、あるいは歯並びが悪くてよく粘膜を傷つけたりしてないか、などの原因があれば、その原因除去で解決を図ります。その方の口腔内をよく観察して、しっかりお話を聞いて、その方に特有の原因を探りながら、解決法を考えます。 

そして、最近は口内炎のお悩みとは言いながら、口腔内のがんを心配して来院される方も少なくありません。そのような方に正しい診断を提供するために常に口腔内全体を見て、診療を進めることにしておりますし、私のところであれば、佐賀大学医学部口腔外科や佐賀県医療センター好生館にもお願いして、精密検査をしていただくこともあります。

口内炎といえど、正しい診断・治療をすることで、快適な生活を送っていただきたいと願っています。


にし歯科医院 院長 西 信太郎

〒849-0934
佐賀県佐賀市開成2-1-13
TEL 0952-36-9855

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