- 院長による講話
佐賀県の12歳児の虫歯数の推移。
2012年の佐賀県の12歳児の虫歯の数は0.80本で全国でベスト4位であった。
これはフッ化物洗口の効果だと考えられていることを説明した。
佐賀県の3歳児の虫歯の数は全国でワースト3位である。
悲しいことに1991年から10年連続でワースト1位であった。
3歳児の虫歯への対応が必要である。
若楠小学校3年生の1/3はむし歯があり、あとの1/3はむし歯をちゃんと治療している。そして最後の1/3はむし歯がないきれいな状態である。 1・2年生は前歯と6歳九歯がしっかりみがけるようになってもらいたい。
3・4年生は生え換わる小臼歯を上手に磨く。
5・6年生は全体永久歯がそろってくるので、全体的に上手に磨く。
一番磨きにくい3年生にブラッシング指導をする。
むし歯に基本的には自然治癒はないので、しっかり予防する必要があるのです。
- 衛生士(辰田)の説明
むし歯はどうしてできるのか? 1、歯についたばい菌2、歯の強さ3、時間4、砂糖
これらの条件が重なってしまったところで、むし歯になることを説明した。
- 衛生士(吉武)の説明
歯を強くするための方法として、フッ化物の応用について説明した。
学校で取り組んでいるフッ化物洗口の効果について説明して、真剣に取り組むように指導した。
- 衛生士(井田)の説明
正しい歯ブラシの持ち方、歯磨き剤の選び方から、正しい磨き方の説明をした。
生え替わりの時期で、みがきにくい場所(中切歯、側切歯、小臼歯)に応じた歯ブラシの当て方を指導した。
- 実習
実習の説明(平川)
染め出し液を使用して、歯垢を赤く染めて子ども達に各自鏡でチェックしてもらう。
用紙にマークしてどのような場所が磨きにくいか知ってもらう。
今回染色液を含ませた面貌を準備して、子ども達が自身で染め出すことができた。
チェックしたら、各自ブラッシングをして、赤いところが無くなるように上手にブラッシングができているか、スタッフが教室全体を移動ながら指導する。
健口教室 実施後の感想
この健口教室を計画の段階では、食育についても触れたいと思っていたが、時間の制限があり断念した。
口腔内カメラも実際に教室に持ち込んで、さらにリアルに3年生の歯並びについて説明したいとも考えていたが、断念した。
これらのことについては、もし2校時続けて使える時には実現できると考える。
陣内先生が用意してくれた、「はみがきテストの結果」と題した染め出しチェックシートは私達が作ったものよりかわいく使いやすい物であった。
授業を受けた感想を、生徒たちに記入してもらったので、まとめてみた。
>>チェックシート(PDF)
これらを読んでみると私たちの苦労もねぎらわれるようで、大変うれしい。
子ども達は本当に素直に驚いて、反省し、これからのために決意してくれていると感じた。
私達が歯科医院から飛び出して、子ども達の教室に入って行くという非日常的な体験が子ども達の印象に残り、想像以上の効果を発揮してくれるのではないかと期待する。
開業医である私たちは、この様な指導にあまり時間は費やせないが、生徒たちの為にできる限りの事をしてあげたいと思わせてくれた。
にし歯科医院 院長 西 信太郎
|